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北海道弟子屈町とエムスリーキャリア、最大1億5,000万円規模の包括支援制度で地域医療の持続モデル構築へ

医師・看護師・事務スタッフからなるユニットの「招聘」から「開業・定着」までを一体支援。人材紹介の枠を超え、医師偏在対策の新たな地域医療モデルを目指します。

  (左・弟子屈町長 徳永氏、右・エムスリーキャリア代表取締役 沼倉氏)

 

北海道弟子屈町(町長:徳永哲雄)と、エムスリーキャリア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:沼倉敏樹、URL:https://www.m3career.com/、以下「エムスリーキャリア」)は、地域医療の維持及び体制確保を目的とした「持続可能な地域医療プロジェクト」を開始します。

本プロジェクトでは、弟子屈町が制定した最大1億5,000万円規模の開業・運営支援制度と、日本国内の医師の約9割が登録する医師データベースやソリューションを組み合わせます。一時的な「医師紹介(マッチング)」にとどまらず、医師・看護師・事務スタッフからなるユニットの招聘、民間診療所の承継・新規開業支援、チーム全体の生活定着支援を一体的に推進。地域医療を支える仕組みづくりを通じて、全国で課題となっている医師偏在対策や地域医療の持続可能性向上へ貢献することを目指します。

 

1. プロジェクト発足の背景:民間医療機関の医師退職による医療維持への危機感

弟子屈町では、地域医療を支えてきた民間内科診療所の医師2名が高齢により引退し、地域唯一の公的病院である摩周厚生病院へ外来患者が集中する状況となりました。医師の負担増加に加え、住民の日常医療の確保、年間多くの観光客が訪れる観光地としての医療提供体制の維持などが重要な行政課題となっています。

この課題に対し、弟子屈町は医師の開業・定着を長期的に支える条例を制定し、医師招聘から定着支援までを総合的に伴走できるパートナーとしてエムスリーキャリアを選定。本プロジェクトを開始しました。  (摩周湖第三展望台より・釧路湿原カヌー・冬のコタン)

2. 本プロジェクトの2つの特徴

本プロジェクトは、医師単体の紹介・採用支援にとどまらず、看護師や事務スタッフを含めたユニットとしての『招聘』から『長期的な定着』までを一体的に支援する点が最大の特徴です。

① ユニットが安心して開業・定着できる「最大1億5,000万円規模の包括的支援制度」

通常、地方での個人開業には多大な初期投資と経営リスクが伴います。本プロジェクトの核となる弟子屈町の新規条例では、新たに設立される診療所の開業初期費用、医師だけでなく看護師や事務スタッフ等の招聘費、さらに開業後10年間にわたる経費バックアップを含む包括的サポートを提供します。単なる資金援助ではなく、町長自らが「医師とスタッフを町全体で守り、育てる」姿勢を表明し、ユニット全体が地域に根付き、安心して診療に専念できる環境を長期的に支援します。

② 日本の医師の約9割が登録する医師データベースを通じた「志ある潜在層」の招聘

地方開業を具体的に検討している勤務医は全国の医師全体の約10%に留まるとされます。エムスリーキャリアは、日本の医師の約9割が登録する医師プラットフォームをフルに活用。「地方開業やへき地への移住に関心はあるが、不安を抱える潜在層」に対し、弟子屈町が整備した手厚い支援制度や阿寒摩周国立公園の美しい自然環境で暮らすライフスタイル、そして「地域医療を支えるという社会的な使命」をダイレクトに訴求し、志ある医師との強固なマッチングを実現します。

 

3. 次なる展開:専門医不足を克服する「医療DX(オンライン診療)」の推進

へき地医療におけるもう一つの課題は、特定専門分野(糖尿病など)の医師不足や、チームが孤立しやすい環境にあります。本プロジェクトでは、チームの招聘・定着を進めるだけでなく、将来的にはエムスリーグループのテクノロジーを導入した医療DXを推進します。

具体的には、看護師が診療をサポートし、都市部の専門医とオンラインで繋ぐ「D to P with N(医師・看護師・患者間オンライン診療)」の導入を目指します。さらに電子カルテの導入等により、招聘したチーム全体が働きやすいスマートな医療環境を整備し、地域にいながら専門的な診療が受けられる体制を構築します。

 

4. 今後の展望:全国の医師偏在対策へのロールモデルへ

第8次医師確保計画(後期)が本格化する中、医療機関の減少スピードが著しい地域は「重点医師偏在対策支援区域」に設定され、自治体独自の主体的な対策が急務となっています。

弟子屈町とエムスリーキャリアが提唱する「手厚い開業支援条例×地域生活への定着支援×医療DXによる多職種連携」のフレームワークは、人材紹介という枠組みを超えた「地域医療を支える仕組みづくり」です。私たちは本プロジェクトを通じて、弟子屈町における持続可能な医療体制を確立するとともに、同様の課題を抱える全国の自治体における地域医療の維持・発展に資するロールモデルとしての展開を目指します。

 

5. 両者代表メッセージ

■ 北海道弟子屈町 町長 徳永哲雄 のコメント

「地域医療は、町民の安心した暮らしを支える最も重要な社会基盤ですが、地方の医師高齢化や後継者不足は深刻です。弟子屈町では、医師が安心して地域で診療を続けられる環境を整えるため、最大1億5,000万円規模の包括的な支援制度を整備しました。さらに、エムスリーキャリア様との連携により、医師招聘だけでなく、日々の生活定着、そして将来的な医療DXも組み合わせた新たな地域医療モデルに挑戦します。本プロジェクトが全国の自治体にとっても参考となる取り組みとなることを期待しています」

 

■ エムスリーキャリア株式会社 代表取締役 沼倉敏樹 のコメント

「地域医療の課題は、医師を一人ご紹介するだけでは解決できません。その地に医療チームが根付き、地域全体で医療を支え続ける仕組みをつくることが本質だと考えています。本プロジェクトでは、弟子屈町様が整備された最大1億5,000万円規模の支援制度を土台に、日本の医師の約9割が登録する当社のプラットフォームを通じて志ある医師と出会い、看護師・事務スタッフを含むユニットの招聘から開業、生活の定着までを一体で支援します。私自身、北海道・十勝の出身で、地域の暮らしが医療に支えられていることを肌で実感してきました。だからこそ、まず弟子屈町で持続可能な医療の形をつくり、同じ課題を抱える全国の地域へ広げていく。オンライン診療などテクノロジーの創造的な活用も進めながら、地域の医療者がイキイキと診療に専念できる環境を、自治体の皆様とともにつくってまいります」

 

【本件に関するお問い合わせ先】

・北海道弟子屈町役場 健康こども課(北海道川上郡弟子屈町中央2丁目3番1号)

エムスリーキャリア株式会社 自治体ソリューショングループ(東京都港区虎ノ門4丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス)

URL:https://www.m3career.com/lab/

お問い合わせ先: https://www.m3career.com/contact/other/